担当業務と意思決定の範囲
最初に確認したいのは、肩書ではなく実際の担当業務です。外資系企業には、日本市場向けの営業や顧客支援を担うポジションも、海外本社と連携して製品戦略や事業開発に関わるポジションもあります。日系グローバル企業でも、国内業務が中心の場合と、海外拠点を含むプロジェクトを担当する場合があります。
求人票では、担当顧客、対象地域、製品、社内外の関係者、意思決定できる範囲を確認します。ITやエンジニア職なら、実装だけを担うのか、要件定義、設計、技術選定、海外チームとの調整まで関わるのかを見ます。
評価方法と報酬の決まり方
年収は総額だけでなく、次の項目に分けて比較します。
| 報酬項目 | 確認する内容 |
| 固定年収 | 評価結果にかかわらず契約上支払われる範囲 |
| 標準達成時の変動報酬 | どの目標を達成した場合に支給されるか |
| 保証されない報酬 | 業績や評価によって変わり、支給が確定していない部分 |
| 株式 | 付与条件、権利確定の条件、退職時の扱い |
| 一時金 | 入社時などに限って支給される金額と返還条件 |
初年度と平年度は別々に計算します。比較用の書式は次のとおりです。
- 初年度の想定報酬 = 固定年収 + 標準達成時の変動報酬 + 初年度に権利が確定する株式相当額 + 一時金
- 平年度の想定報酬 = 固定年収 + 標準達成時の変動報酬 + 平年度に権利が確定する株式相当額
- 確定して受け取れる範囲 = 固定年収 + 契約上保証された報酬
- 保証されない範囲 = 業績連動報酬 + 未確定の株式相当額
金額だけでなく、個人目標とチーム目標のどちらが重いのか、評価者は誰か、変動報酬の標準達成とはどの状態かを確認します。昇給や株式の価値は保証されないため、確定部分と想定部分を混ぜないようにします。
英語を使う頻度と目的
「英語を使う仕事」と書かれていても、英文資料を読む仕事、メールを書く仕事、海外会議で報告する仕事、交渉や提案を行う仕事では、得られる経験が異なります。
面接では、英語を使う相手、会議で期待される役割、資料作成の言語、発言や交渉の機会を質問します。英語は業務を進める手段です。IT、営業、マーケティング、経理など、自分の専門性とどう組み合わせるかを考えると、応募先を比較しやすくなります。
雇用条件と働き方
雇用形態、試用期間、勤務場所、出社方針、勤務時間、休暇、退職に関する規定を確認します。海外との時差によって会議時間がずれる可能性があるなら、実際の時間帯や調整方法も聞きましょう。
企業の知名度や区分だけで安心感を判断せず、自分が応募するポジションの条件を確認します。求人票、面接での説明、雇用契約書や労働条件通知書に違いがある場合は、承諾前に採用担当者へ質問してください。
次の転職にもつながる経験
転職先で得られる経験を、その次のキャリアで説明できるかも比較します。企業名ではなく、担当市場、顧客、技術、製品、プロジェクト、意思決定の範囲を職務経歴として語れるかを考えます。
外資系でも日本市場に限定された役割はあり、日系グローバル企業でも海外拠点と深く協働する役割はあります。研修制度の有無だけでなく、誰からフィードバックを受けるのか、どのような案件を担当できるのか、役割変更がどのように決まるのかを確認しましょう。