紹介会社を比較する際は、次の軸ごとに質問をそろえます。回答は「対応できるか」だけでなく、担当者、実施時期、成果物、実績まで確認します。
職種と技術領域への理解
採用したい職種を、どの粒度で扱っているかを確認します。同じエンジニアでも、開発領域、担当工程、使用技術、顧客対応の有無によって求人要件は変わります。
対象職種の実績を聞く際は、企業名や累計人数だけではなく、自社と近い職種、業務内容、日本語要件に絞って確認します。求人票を受け取るだけでなく、必須経験と入社後に習得できる経験を分けられるか、候補者の経験が担当業務にどう対応するかを推薦理由として示せるかも比較します。
日本語要件を業務に分解する力
「ビジネスレベル」「日常会話レベル」といった表現だけでは、候補者と採用側で解釈が分かれる可能性があります。
当社が扱う求人では、日本語ネイティブを求める割合が職種によって 43.9% から 6% まで開く。最も高いのはコンサル・マーケティング(205件中90件)、最も低いのはAI・データエンジニア(134件中8件)で、その差は7倍以上にあたる。
この差は、紹介会社を選ぶ際にも、全職種共通の日本語基準だけで候補者を確認していないかを見る材料になります。ただし、自社求人データが示すのは求人票上の要求であり、応募数、選考通過率、採用実績を示すものではありません。
比較時には、日本語資格や自己申告だけで候補者を絞るのか、会議、文書作成、顧客対応、社内調整などの業務場面に分けて確認するのかを尋ねます。求人企業側も、日本語を使う相手、扱う資料、即時応答の必要性、英語や図示で補える範囲を伝えます。
在留資格に関する確認範囲
候補者の在留資格と予定業務について、紹介会社が何を確認し、どの段階で企業へ共有するのかを確認します。行政書士などの専門家へ接続する場合は、誰が依頼し、誰が必要書類を案内し、どこから先が別契約になるのかまで整理します。
当社が扱う求人1353件のうち、就労ビザの取得支援を求人票に明記しているのは26件(1.9%)にとどまる。
この数値は、求人票の記載だけでは実際の支援体制を判断できないことを示す材料です。記載が少ないことは、企業が支援していないことを意味しません。求人票への記載有無を数えたものであり、実際の支援内容や実施状況は集計していません。
そのため、申請準備、必要書類の案内、専門家との連携、入社後の更新に関して、紹介会社と求人企業の担当範囲を個別に確認します。在留資格の該当性や申請の可否は本人の状況と職務内容によって判断が異なるため、出入国在留管理庁の公的情報や行政書士などの専門家へ確認してください。
候補者への求人説明と選考調整
求人票を送付するだけなのか、配属先の業務、使用言語、評価基準、働き方、入社後に期待する役割まで説明するのかを比較します。面接前に伝える内容、面接後に確認する内容、条件面の懸念を企業へ戻す方法も確認します。
推薦時に提供される情報のサンプルを見せてもらい、専門経験、日本語を使う業務への対応、希望条件、在留資格に関する確認事項がどのように整理されるかを見ます。候補者の希望だけでなく、その背景や優先順位が記載されるかも比較対象です。
採用前後の支援範囲
求人要件の整理、候補者の推薦、面接調整、条件交渉、入社準備、入社後の確認について、契約に含まれる業務、別途相談が必要な業務、対応対象外の業務を分けます。
「外国人採用支援」という名称だけでは、在留資格の確認、日本語要件の設計、生活面の案内、入社後の相談がすべて含まれるとは判断できません。担当者、対応時期、連絡方法、問題が生じた際の切り分け先をサービス範囲表などで確認します。