
ポイント1:在留資格の手数料が大幅引き上げ
改正の内容:
2026年3月に閣議決定された入管法改正案では、以下の手数料引き上げが盛り込まれています。
在留資格の変更/更新手数料1万円 → 10万円
永住許可手数料8,000円 → 30万円
ホワイトカラー採用企業への影響:在留期間の更新は1〜3年ごとに発生します。技人国ビザの外国人社員1人あたり、更新のたびに10万円の手数料が発生する計算です。5名の外国人を雇用している企業なら、更新年度に最大50万円のコスト増になります。
ポイント2:永住許可の取り消し制度 新設
改正の内容:
・税金や社会保険料の未納がある場合、永住許可を取り消すことができる規定が新設
・2027年4月施行予定
・入管庁は2026年夏にガイドライン案をまとめ、秋に最終決定の見込み
企業への影響:永住権を持つ外国人社員にも、税金・社会保険の納付状況を適切に管理する必要性が高まります。住民税の特別徴収(給与天引き)を確実に行うことが重要です。
ポイント3:育成就労制度の創設
改正の内容:
・技能実習制度に代わる新制度「育成就労制度」が創設
・2027年施行予定(運用要領は2026年2月に公表済み)
・3年間で計画的に育成し、特定技能へ移行させる設計
・旧制度と異なり、一定条件下での転籍(転職)が可能に
ホワイトカラー採用企業への影響:育成就労制度は主に製造業・建設業等の現場労働向けですが、外国人材市場全体の構造変化として把握しておく必要があります。
ポイント4:外国人雇用指針の見直し
改正の内容:
・厚労省が外国人雇用に関する指針を見直し(2026年5月に諮問予定)
・「適切な雇用管理は事業主の責務」と明記される見通し
・在留カード確認の手順をより具体的に規定
・不法就労防止の観点からの雇用管理の強化
企業への影響:採用時の在留カード確認手順の厳格化、雇用管理体制の再点検が必要になります。
ポイント5:在留外国人数が400万人突破
2025年末時点で在留外国人数が初めて400万人を突破しました。外国人労働者数も257万人を超え、日本の労働市場における外国人材の存在感は年々増しています。この流れは今後も加速する見込みであり、企業の外国人雇用体制の整備がますます重要になります。