日系企業から外資系企業への転職において、転職エージェントは求職者の大きな力と支えになります。
なぜなら、日系企業への転職とは異なるポイントがあるためです。そのため、外資系企業特有の転職サポートができる転職エージェントを利用することにより、効率的に転職活動をすすめることができ、希望する最適な仕事を手に入れることができます。
外資系企業転職で転職エージェントを使うべき3つの理由は、
- 非公開求人が多いから
- 外資系企業特有の採用プロセスがあるから
- ミスマッチをできるだけ生まないようにできるから
という点です。それぞれポイントを見ていきましょう。
非公開求人が多いから
外資系企業への転職では、日系企業への転職と比べ、ヘッドハンティング型の非公開求人が多く見られます。
これは、企業側にも、求職者側にもメリットがあります。
企業側のメリット
企業側のメリットは2点あります。
1点目は、大企業や人気のある企業の場合、応募者が殺到してしまうことで人事側の選考に手間が掛かってしまうことがあります。手間を最小限にするために、転職エージェント側で候補者を事前に選定してもらうことは、企業側の大きなメリットになります。
2点目は、幹部クラスの求人を出す場合です。幹部クラスの求職者は、求人を見て応募とは、なかなかならないためです。このクラスではヘッドハンティング型が一般的です。
求職者側のメリット
転職エージェントのキャリアカウンセラーは、事前面談等で共有された求職者の情報をもとに、厳選された非公開の求人から求職者の強みに合った求人を紹介します。そのため、求職者は希望により近い求人に応募することができます。
非公開求人は、転職エージェントからの紹介でしか応募ができない求人が多く、また、求められる職務が高いため、年収を上げたい求職者にとって非公開求人の多さは大きなポイントとなるでしょう。つまり、転職エージェントを利用することによって、より高い役職の求人を紹介される可能性が高くなります。
外資系企業では、役職が高くなるほど平均年収が日系企業と比較して以下のグラフの通り、上がり幅が大きくなります。
引用元:マーサージャパン株式会社「Total Remuneration Survey」2023年版レポート
外資系企業特有の採用プロセスもあるから
日系企業出身の方が戸惑う、外資系企業特有の採用プロセスは、
- 英文レジュメ
- 英語での面接
- バックグラウンドチェック
- リファレンスチェック
があります。
以下は、外資系企業の基本的な採用プロセスとその注意点です。順番は、企業によって前後する場合があります。
採用プロセス | 注意点 |
① 書類選考 | 英文レジュメが必要な場合あり。 |
② 電話面談 | 条件等の確認が目的。 人事の場合が多く、英語での面接の場合あり。 |
③ スキルチェック | 職種によってあり。 |
④ 面接(複数回) | 英語での面接の場合あり。 |
⑤ バックグラウンドチェック | 経歴が正確か確認が目的の身元調査。。 |
⑥ リファレンスチェック | ミスマッチを防ぐことが目的。 前職の上司や同僚からの評価取得。 |
⑦ 内定 | |
英文レジュメ
この英文レジュメが最初の関門になります。
最近ではテンプレートや書き方を詳細に書いているサイトもありますので、書いてみて転職エージェントのキャリアカウンセラーからフィードバックをもらい修正、を繰り返していくことをおすすめします。
英語での面接
書類選考後は、面接です。面接の前に、人事などの企業担当者と電話で面談をすることもあります。電話面談では、合否の判断というよりも、求められる人材と一致しているかの確認や、条件面などの確認のための面談になります。
選考が進んだ英語面接に関しては、企業ごとのよくある質問や面接のポイント等、企業に詳しい転職エージェントがサポートしてくれることでしょう。
バックグラウンドチェック
バックグラウンドチェックは、求職者の身元調査が行われる場合もあります。主な目的は、学歴・経歴・資格や犯罪歴・反社会的勢力と関係していないか、など提供した情報が正確かの確認になりますので、正しく記載されていれば問題ないはずです。
念のため、誤りや偽りがないか再度確認しておくとよいでしょう。もしも偽りがあった場合、信用問題につながりますので採用は見送りにつながるでしょう。外資系企業では、コンプライアンスは重要なため虚偽記載は重要視されます。
リファレンスチェック
リファレンスチェックは、求職者の直近の前職の上司や同僚から評価コメントを得るために行われる場合もあります。求職者が提供した参照先に連絡をし、能力や人間性の評価コメントを取得します。主な目的は、ミスマッチを防ぐことにあります。
外資系企業では、同僚や上司からの評価も昇進や出世の重要なポイントになります。参照先は求職者が指定しますが、対策をして今から社内の同僚や上司からの信頼を得ておくよう務めるとよいでしょう。
どれも日系企業ではあまりなじみのないプロセスのため、そのサポートができる転職エージェントに登録しておくと、大きなメリットになります。
ミスマッチをできるだけ生まれないようにできるから
ミスマッチによる早期離職は、求職者・企業どちらにも負担になります。
企業側は、ミスマッチによる早期離職は採用コストに負担がかかるため避けたいものです。求職者側にとっても、ミスマッチのまま就業することは心身共に不調をきたす原因となるでしょう。
転職エージェントは、企業の経営幹部や人事との強いコネクションを持っていることが多く、企業の求める人材の要求を的確に収集します。また、企業側も良い人材獲得のために情報提供をします。
求職者側では、転職エージェントからアドバイスを受けることで、採用可能性のより高い求人に応募ができるため応募の労力を削減することができます。さらに、企業の内情や求められる職務内容を詳細に提供されるため、ミスマッチにつながる業務がないか確認することができます。